『THE カメラ小僧』ファーストインプレッション

http://www.d3p.co.jp/s_20/s20_053.html
カメラ野郎としては買ってみねばなりますまいと迷わず購入。オートモードに加えてマニュアルモードがあり、マニュアルではストロボ、ピント、絞り、シャッタースピードなども制御可能になるので中々本格的な感じ。ただし露出計とかのアイテムはないので、マニュアル露出は勘で合わせるしかなさそう。加えてピントの山の表示の仕方が雑で見にくく、ピントを合わせるのは至難の業。また、各ステージの制限時間が5分と限られているのため、マニュアルでいじりながら撮るのは大変。色々アピールしてモデルの気を引いたり、他の撮影者をよけつつポジションを確保したり、することは多くて慌しい。
かといってオートモードではF値シャッタースピードも表示されない完全オートで物足りない感じ。オートでも露出補正かけたいなあとか、絞り優先はないのかとか、ポートレート撮るのにスポット露出が使えんとは何ごとだとか、実際にカメラを知ってると省略部分が気になってくる仕様ではある。他人のストロボで露出オーバー、なんて実際によくあるムカツク事態などはしっかり再現されている。
CVは双葉理保後藤邑子、葵レナが雪野五月、なの(森園ひなの)が金田朋子と個人的には何気に豪華な面子。紹介ページには記載されておらず、パッケージ裏を見てようやく気付いた。特に雪野五月さんは、その後に見たDVDのプラネテス3で「愛があれば大丈夫です!」とか叫んでいる熱血タナベであったりして、その前の日は菫川ねねね先生であったりしてホットな感じなのであった。後藤邑子さんだけ知らなかったが、ゲーム系に多く出演している声優さんみたいで「双葉理保」役として定着しているようだった。『ねこぢる劇場』で「ひかれる子供」役とかやっているのがツボだったワタシ。
最初に選べるゲームモードはストーリーモードとフリーモードの二つ。エキストラというのもあるが中身は今のところ不明。ステージ数はスタジオ、プールサイド、公園、モーターショー、ボーナススタジオの5ステージの模様。もう少しバリエーションが欲しいところ。アルバムモードもあり、気に入った写真を保存して後で見直したり、獲得ポイントで購入できるレタッチツールで補正することができる。
とりあえずストーリーモードでプレイ。一番弱そう?な「なの」をチョイス。カメラのことを教えてくれる聡という友人がすごく嫌げな感じ。この聡の声の人もよく聞く声優さんなのだが名前までは分からず。そしてスタジオでの初めての撮影。特徴的な ちよちゃんボイス攻撃に惑わされつつ、わたわたしているうちにあっという間にフィルムがなくなり終了。この世界では24枚撮りフィルムしかないという無情。ああ無情。36枚撮りフィルムがない不条理。
実際にプレイしていて一番突っ込みたくなったのは縦位置で撮れないということだった。評価基準に「全身を入れること」なんてのもあるのに縦位置で撮れないのは苦しい、気に食わん、片腹痛いの3K。ポートレート撮るっちゅうのに縦位置アングルにできんというのは実に致命的である。横位置に無理やり被写体を収めるというこの耐え難い屈辱、モデルの横にぽっかり空きまくった左空間や右空間は、ワタシの心の満たされなさそのものでもある。このゲームの企画者のポートレート撮影に関する理解度というか思い入れの薄さというか実際に自分で撮ったことあんのかとか、去来する数々の想い。縦位置で撮れないと分かった時にワタシは一瞬にして決定的な落胆をこのゲームに覚えたのであった。