日本カメラ博物館で「徳川慶喜も使ったカメラ」を買う

http://www.excite.co.jp/News/bit/00091101261391.html
この博物館には一度行ったことがあるけれど、こんなものが売っていたとは気が付かなかった。グッツ類には目がいかなくて、書籍コーナーばかり見ていたからかもしれない。日本カメラ博物館では結構な種類のカメラ関係書籍も販売されている。
この博物館で自分がお土産に買って帰ったのは『世界の日本カメラ 輸出産業へのあゆみ(改訂増補版)』という一冊の本だった。1975年に東京書房社から出た『世界の日本カメラ 輸出産業へのあゆみ』の増補改訂版らしい。奥付には非売品と書いてあり、値段も出版コードも付いてなかった。600ページ以上ある分厚い本だったので「荷物が増えるな」と買うかどうか少し迷ったが、確か700円ぐらいの処分価格であったことと、何よりも非常に資料性が高くて手元に置いておきたい内容だったので結局購入に至る。それから3日間ほどの東京旅行中持ち歩くハメになったが、日本カメラ業界の歴史を知ることのできる数少ない本なので買っておいて良かった。カメラ本体や写真の歴史に関する本は類書があるけれど、日本カメラの開発や輸出などカメラ業界の歴史について書かれた本はあまりないと思う。さらにこの本が出たのは1984年で、それ以降にこの本の内容を継ぐようなものは書かれていないようである。この本でもソニーマビカなど、デジカメの黎明期に関してはかろうじて触れられていたりするのだが、そろそろデジカメの歴史を俯瞰するような本がでないのかなあと願ってみたりしている。
日本カメラ博物館