『エマ ヴィクトリアンガイド』のガイド
明け方にエマ1巻から5巻まで一気読み。そして、エマの副読本『エマ ヴィクトリアンガイド』に手を出す。資料集っぽい硬めの本かと思いきや森薫さんによる描き下ろしを含めたイラストもふんだんに盛り込まれて大変読みやすい。メイド相談室というコラムでは『シャーリー』のシャーリー・メディスンさん(13)も相談者として登場。
『エマ』だけでなく、19世紀のイギリスにも興味がでてくる内容で、イギリス好きノンフィクション好きの変なスイッチが入った。巻末には見開き2ページ分の参考文献一覧が載っていたので、湧き上がるヴィクトリアン衝動の消化と後学のためにこの膨大な参考文献リストから文献リンク集作りを始めてみた。とりあえずamazonの書影画像がある和書分だけをピックアップ。1ページ分ぐらいを作ったところで力尽きる。こういうのは村上リコさんのサイトとかにあるといいのだけれども。
→ヴィクトリアンガイド補遺〜あとがきのつづき
追記(4/26):すたどさんに補足していただいていたりしたので残りを追加。書影なし本も分別して付記。
→キーワード「書影まにあ」
こうして参考文献一覧を作っている時に思い出したのが、そもそも『エマ』に興味を持つようになった伏線『R.O.D -THE TV-』のこと。このアニメの24話あたりで19世紀のイギリスが出てくるのだけど、そのDVD副音声コメンタリーで監督の舛成孝ニさんが『エマ』の話をしていて*1、ずっと「アニメの作画資料としても使えるなんだかすごい漫画」という印象が残っていたのだった。
コメンタリー内でのつながりに加え、『エマ』の眼鏡エピソードを知った時点で、エマさんは大英図書館特殊工作部のエージェントであると確信。ジョーンズ三姉妹は紙使い探偵、ウィリアムは無理やりジェントルマンにされかかっているへたれジュニア君、ケリーさんはドニーさんの血縁でやっぱり大英図書館特殊工作部のエージェント、というような脳内裏設定が速やかに構築されたりした。
amazon書影あり本
amazon書影なし本
イギリス史 1,イギリス史 (2),イギリス史 3,イギリスのある女中の生涯,ヴィクトリア時代の政治と社会 (MINERVA西洋史ライブラリー),ヴィクトリア時代のロンドン,ロンドン路地裏の生活誌―ヴィクトリア時代〈上〉,ロンドン路地裏の生活誌―ヴィクトリア時代〈下〉,ヴィクトリア朝のデザイン〈1 宝飾品編〉,ヴィクトリア朝のデザイン〈2 家庭用品編〉,英国社会の民衆娯楽,英国鉄道物語,英国の貴族―遅れてきた公爵,英国の紳士,英国流立身出世と教育 (岩波新書),ガヴァネス(女家庭教師)―ヴィクトリア時代の「余った女」たち (中公新書),クラース―イギリス人の階級,クラブ―18世紀イギリス--政治の裏面史,19世紀の鉄道駅 (三省堂図解ライブラリー),ジェイン・エア 上巻 (岩波文庫 赤 232-1),ジェイン・エア 下巻 (岩波文庫 赤 232-2),ジェントルマン・その周辺とイギリス近代 (MINERVA西洋史ライブラリー),女性たちの十八世紀―イギリスの場合,図説 イギリスの生活誌―道具と暮らし,生活の世界歴史〈5〉インドの顔 (河出文庫),生活の世界歴史〈10〉産業革命と民衆 (河出文庫),世紀末までの大英帝国―近代イギリス社会生活史素描 (叢書・現代の社会科学),イギリス (読んで旅する世界の歴史と文化),台所の文化史 (りぶらりあ選書),誰がズボンをはくべきか―ヴィクトリア朝の働く女たち,都市を造る住居―イギリス、アメリカのタウンハウス (建築巡礼),どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫),ハロッズ―伝統と栄光の百貨店,『パンチ』素描集―19世紀のロンドン (岩波文庫),列車 (ビジュアル博物館),ピープス氏の秘められた日記――17世紀イギリス紳士の生活 (岩波新書 黄版 206),100年前のロンドン (100年前シリーズ),ブックエンド―イギリス史の散歩道,ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内 (とんぼの本),もうひとつのイギリス史―野と町の物語 (中公新書),もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史 (中公文庫),ロンドン庶民生活史,ロンドンのドイツ人―ヴィクトリア期の英国におけるドイツ人亡命者たち
amazonで見つからなかった本
シャーロック・ホームズ辞典(パフィシカ),シャーロック・ホームズ辞典(筑摩書房)、
→週刊ユネスコ世界遺産 No.6 ウェストミンスター宮殿
*1:24話では「イギリス編の参考資料はマール社の『100年前のロンドン』、『シャーロック・ホームズの見たロンドン』、それにエマ(笑)、これは役に立った」、25話では「クリスタルパレス、このへんはエマ。あの中にエマが」というようなコメントがあった。