「ドラゴンクエストスライムコントローラ」を買ってみた

ドラクエ8発売日の翌日である。ソフマップ なんば店ザウルス1前に行くと入口はドラクエ一色。臨時のドラクエ8売場が設けられており、ぼーっと見ている間にも何人もの客がドラクエ8を購入していった。意外に若い女性やカップルが買っている。しかしまあなんですな、それほどゲームやらないような女性にRPGを勧めてみたらば自分以上にゲームにどっぷりはまって、あんたの相手してる間ないんだわ状態とかになりやしませんかというかなりやがれというか、エニックスRPGを見るたびに複雑な心境になる過去のワタシはひとまず捨て置き店内へ。

ドラクエ8にはあんまり目もくれずワタシが探したもの、それは「ドラゴンクエストスライムコントローラ」である。ドラクエ8の関連コーナーで攻略本の横に並べて売られており、在庫はまだあるようであった。2980円で購入。
ドラゴンクエストスライムコントローラ
28日に見た時点ではamazonの在庫が無くなっており、マーケットプレイスで定価の倍近い値段で売られていたのには驚いたが、30日に見たら在庫ありに戻っていた。
透明なブリスターパックに入っていて、中身の存在感を生かした目立つパッケージ。吹き出しコピーに書かれた「ボクわるいスライムじゃないよ。コントローラだよ!」というメッセージに目頭が熱くなりつつ買うのが微妙に恥ずかしい気もしてこそっとレジへ持っていく。パッケージの外寸は高さ25cm×幅20cm×厚み15cmとかなりかさばるもので、バックパックに入れるのは断念して手提げのトートバックに入れて持ち帰った。

家に持ち帰ってさっそく開封。この手のブリスターパックは開けにくくて毎回腹が立つ。巧い開封法でもあるのだろうか。表面は一応ラバーっぽい感じだけど、変に期待していた手触りはそれほどでもなくてややションボリ。もっと思い切ってプヨっとした材質を使って欲しい。操作してみると純正に劣る操作ボタンの感触が気になってくる。しかし、操作を止めて手元を眺めてみるとそれは紛れもない逆さスライムなわけで、「ボクわるいコントローラじゃないよ。スライムだよ!」と脳内補完できれば値段も安いし悪いモノではないなと思った。使わない時はコードを外してオブジェとして使用できるというアイデアも良い。台座と本体を並べてみる。台座の作りはショボいけど、ディスプレイ時とゲームプレイ中の仮置き時のリバーシブル仕様になっている。

仮置き状態の逆さスライム。ちょっとカワイイ。この状態でも操作でき、コントローラを手に持たず机などに置いて遊べる。

しばらく手に持って、コントローラーとしての使い勝手を確認。純正と比べると十字パッドが特に使いにくい。昔のファミコンみたいな形で押し込みが浅いのに加えて斜めに傾斜しているのが原因。L・Rボタンは間隔が離れていて慣れが必要。アナログスティックは純正に比べてサイズがかなり小さくなっていて内側に寄っているがこれはこれで意外に使いやすい。走り屋の車にあるショートホイールのハンドルみたいな気分。気分だけは。

さて、この尖ったコントローラーでドラクエみたいなヌルいゲームなんぞプレイしてられっかよと反骨精神を尊重し、しばし考えて思いついたのがナムコの『塊魂』であった。ほぼアナログスティックしか使わないので、このコントローラーを使うにはピッタリのゲームだと思ったのである。実際、マッチングは良かった。このフォルムは塊魂のために生まれてきたのではないかとさえ思った。すっかり時間を忘れてプレイし、いつの間にかエンディングへと突入していた。「青く澄んだこの星は♪」の歌い出し、松崎しげるが熱唱する「愛のカタマリー〜エンディングテーマ」と回る地球。そしてスタッフロールが流れ終わった後に残された青い塊。ビューティフルスター、キミの手のひらにある青い塊が見えるかい?フフ、スライムコントローラは今、光り輝く星座になったんだ。

このエントリは、こうさぎの「スラリン」が書きました。