整形外科:人の骨は、どのくらいの強度があるですか? ↑

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数値化したデータみたいな物が無いかと言ってしまったがために、材料力学的な、あっさりとした回答。相談者のポカーンとした顔が目に浮かびそう。デイリーポータル Zでも「なんだか難しげな数式の回答」というコメントが付いていた。「13.21x10^3psi」も数式という認識なのか。かといって13,210 psiと書いてあったところで比較対象がなければ何のこっちゃという数字。psiという単位が「pound-force per scuare inch:重量ポンド毎平方インチ」 のことだというぐらいは調べればすぐ分かるけれども、psiという単位の感覚は分かりにくい。トランスフォーマー1985 オートボット軍ダイナボット部隊のスラッジの脚は40,000 psi (約2800kg/cm2)のパワーをそなえ、橋の破壊すらも可能にする、なんて一文を見つけるが、余計に分からなくなる。そもそも単純な数字で表せるものではないという気がしてくる。
長さ方向の負荷には強いが、長軸の周りの捻りには弱い骨。圧縮強度は引っ張り強度よりはるかに大きい。でも折れる時はあっさり折れてしまう骨という不思議な構造物。「物にたとえたら何と同じくらい?」と聞いてみれば、もう少し分かりやすい回答が得られたかもしれないが、分かったつもりになってこの問題を終わらせたいとは思わなかった。
骨の強度はどれくらいなのでしょう?物にたとえたら何と同じくらい?
骨の材料科学――生命科学と物質科学の交差点
骨の材料力学
有限要素法を用いた骨強度評価システムの開発