「NIRO」に込められた中道流“シアターサウンド”

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0502/04/news022.html
niro1.com社長の中道仁郎氏に6ページにわたってインタビュー。NIRO400ユーザーとしてはNIROにしてよかったニヘラ〜、というような興味深い内容。今年の6月か7月あたりから始まるらしい専用メモリカードでのアップグレード、最低でも半年に1回程度はやっていこうかということらしいので、将来の楽しみもある。自分が当たった初期不良の原因がソフトウェアの書き込み不良という内容だったので、一抹の不安も残っているソフトウェア周りだけれども。

ずぼら者のための現実的な5.1ch環境

そもそも5.1chの音環境を持っている人は日本にどれくらいいるのだろうか。偏りがあるのかもしれないけれど、自宅で5.1chサウンドをバリバリ楽しんでいるという顔見知りの知人は一人もいない*1。DVDで毎日毎日映画見まくっているという知人もそんなにいない。映画なんてテレビでやっていたらたまに見るかなーという程度の人も多いだろう。自分も5.1chの映画を頻繁に見ることはなく、それほど必要性は感じてなかったが試してみたいということは何年も前から思っていた。しかし試さなかった。それは面倒くさかったから。
自分にとって重要なのは設置の容易さと日常的な使い勝手。そもそも分散型のマルチスピーカーなんてものは最初から試す気すらしなかった。スピーカーが5個も6個もあって、アンプから線が床を這いずり回っているなんて想像するだけでぞっとするほど面倒くさい。あげるから使えといわれても面倒だからいらんというかもしれないし、実際のところまともに聞ける配置にすることは困難な状態の住環境。PCやゲーム機などが混沌と配置された自室において、コタツに入りながらくつろいで楽しむことのできる5.1ch環境。選択肢はそれほど多くなくて、コストや実際に再生するソフトのことなどを考えるとフロントサラウンドだろうなと思っていたところ、ネットで知ったNIROの存在。
リアの回り込みが弱いんではないかという感想もあるけれど、リアの成分ってのは映画を集中して見る時においてもそれほど重要ではないと自分は感じている。むしろリアが自分の後ろでどんどこ鳴っていると邪魔くさい気すらする。音はあくまで画面という越えがたい壁の向こうで鳴っていればよい。そこまでバーチャルな環境に溺れたくないという自制の本能。それよりもセンターからしっかりセリフが聞こえることが大事だ。NIROは設置の段階からして、モニターの、どセンターにスピーカーを置くことができるので、音を聞く前からして自然な感じがする。というか今まで何の疑問も思わず使ってきた左右2本のステレオスピーカーの方が変なんじゃないかという気すらしてくる。モニターの中央に点音源を配置するという設計思想自体に共感を覚え、そして試すに至った。面倒くさがりな自分がなんとか試すまでに至ったことが事の全てで、試す気すらしなかった分散型5.1chスピーカーが自室に存在することはなかった。たぶんこれからも。他のスピーカーとも比較してみたいというモノ好きとしての好奇心はあるものの、面倒くささがそれを阻んでいる。かくして、越えがたい面倒の壁を超えることができた5.1chスピーカーは今のところNIRO400だけなのであった。その音は2.0chスピーカーが二次元だとすれば、三次元の音を奏でてくれた。今のところ四次元や五次元はいらないと思った。
初期不良に遭遇したときはベランダから投げ捨ててやろうかとも思ったぐらい、一時は険悪な関係であったNIRO400であるが、修理も無事完了して、今はテレビの上で幸せに暮らしている。
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*1:いたら連絡してください