英國戀物語エマ 第二話

春の新番の中でもお気に入りのこのアニメ。先週の一話放送翌日には単行本の一巻とガイドブックを購入して、すっかりにわかファン化。二話目を放送する今日は野球中継もなく無事に零時スタート。アニメ版の第一話はコミック版の第一話「訪問」と二話「眼鏡」をほぼ同じ流れで消化していたので、今回はコミック版の第三話「南からの訪問者」から入ってハキムとか象が登場する回だろうと思い、先週より録画ビットレートを一段階上げて*1録画しつつ視聴した。
しかし、エレノアとの出会いのシーンなどが出てきて「あれっ?」となる。次回予告では象が出ていたので、コミック版の第三話あたりは次回に来るらしい。コミック一巻を見てみると、アニメ版二話は第七話「父、リチャード・ジョーンズ」に相当する内容を持ってきているようだったのだが、ジョーンズ親子がストウナーの家に来て結婚の話をするという非常に重要なエピソードが省略されて、日傘をプレゼントする話に入れ替わっていた。アニメ第二話のタイトルを「二つの世界」としておきながら、ストウナー家訪問の話を持って来なかったのはなんでだろうなあと考える。アニメは1クールで終わるとすれば、エレノアやジョーンズ姉妹などの見栄えする女性キャラは早めに出しとかにゃいかんのだろうけれど、二話目にしてざっくりとエピソードの入れ替えが行われているのだった。
コミック版とは違う流れになった今回の見所、あるいは聞き所なのが、一気に登場する新たな登場人物。特に敢えて早めに登場させたと思われるグレイス、ヴィヴィアン、コリンのジョーンズ家萌えキャラ三姉妹。大原さやかさんがウィリアムの妹役で出るのはエマ総合ラジオを聞いていたので事前に知っていたけれど、他のキャストはノーチェックで、一話を見た時点でもあまり気にしていなかった。しかし、大原さん演ずるグレイスの登場に続いてヴィヴィアンが水橋かおりさんであることに気付き、番組終了後に某実況板でコリン役が下屋則子さんであったことを知った時、それは脳内スイッチがカチリと音をたててオンになった瞬間でもあった。静かに進行するかに見える物語の裏で、声優三姉妹大三元的な私的役満布陣が築かれていた。

*1:別冊アニカンVol.1のエマ関連記事で、ぴえろの福良啓プロデューサーが「ハキムが象を連れて来るシーンがあるんですが、象があんなにいっぱい動くアニメはそうないと思いますよ」とコメントしていたので、象が登場する回はビットレートを高めに設定して備えておこうと考えていた。