アートコート ギャラリー「写真新世紀大阪展2005」
http://www.artcourtgallery.com/page.html
トークショー(出演:山下豊、鍛治谷直記、内原恭彦)を聞くためにOAPのアートコート ギャラリーへ。近くは何度か通ったことがあったけれど、ギャラリーがあることは知らなかった。JR桜ノ宮で降りるはずが、携帯でzookeeperにのめり込んでいたら降りそびれて天満まで行ってしまう。開始の15時には間に合わず、少し遅れてトークショー会場に到着。内原さんの作品がある一番奥の部屋で山下さんによるスライドショーが始まっている頃だった。
トークショーの間、最近興味が離れつつあった写真のことを色々考えていた。ムズムズと疼くなにか。目当ての内原さんは2番目に登場。プロジェクターでモロッコへ行ったときの写真を映しつつ、そのモロッコ写真とは直接関係のない作品観などの話。
17時、ほぼ予定通りでトークショーが終わった後、なんとか内原さんに挨拶しておこうと会場を落ち着きなくウロウロして様子をうかがっていたけれど、なかなかタイミングがつかめない。お腹が妙に減ってきたこともあったので、いったん会場を出る。そのとき唐突に感じた、2時間近く他人が撮った写真に満たされた空間から脱したときの、あの世界の見え方をできるだけ克明に覚えておきたいと思った。太陽の光、動く人々、話声、川の匂い、会場にはなかった全て。写真では決して残せないあまりに多くのもの。久々の写真展を見て強く感じたのは、写真の外側にある世界のことだった。
近くのコンビニで食料調達。OAPのホールで噴水のヘリに腰掛けてホイップクリームメロンパンを食べながら、西日の中でうごめく人々のシルエットを眺めていた。
再びアートコート ギャラリーへ戻り、会場から出るところだった内原さんを何とか捕まえて挨拶。やっぱり自分のことを知ってくれていて、心斎橋までの移動に同行する形でお話させていただく。興奮のあまりなんだか支離滅裂なことをしゃべっていた気もするし、作品のこととかインタビューするつもりが自己紹介ぐらいで時間切れ。今度東京へ行く時にでもまた改めて、できれば撮影に同行してみたいでありますというような肝心なことはすっかり言いそびれてしまった。