新種のネズミ発見か、ラオスで「カニョウ」と呼ばれ

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200505130012.html
ラオスの Khammouan 州で発見された新種のげっ歯類動物、現地では「カニョウ (kha-nyou)」と呼ばれており、市場で野菜と並べて売られていたところを野生動物保護協会(WSC)の研究員が発見したらしい。 固有の呼び名があるくらいなので、現地ではおそらく食用としてポピュラーな動物だったと思われる。リンク先のCNNの記事はテキストのみなので、写真がないか検索してみるもイラストしか見つけられず。
画像を捜索する過程でたどり着いたWikipediaのページでは「Laotian rock rat」という名前でこの動物が登録されていて、Laonastes aenigmamus という学名もすでに付いていることを知る。このげっ歯動物発見が動物学的に一大ニュースなのは、単なる新種だけではなく新しい科(family)でもあるらしいという点なのであるが、CNN記事ではこの重要な点に触れていない。
哺乳動物で完全に新しい科が発見されるのは稀なことで、Wikipediaによると最も最近の哺乳動物における新科発見は1974年のマルハチバチコウモリ(Craseonycteris thonglongyai ;Craseonycteridae科)、30年以上もさかのぼることになる。
Laonastes aenigmamus のイラスト
WCS:Scientists Discover Odd-Ball Rodent Is it a squirrel? A rat? A Guinea pig? Try none of the above.
Wikipedia:Laotian rock rat