45年ぶりの本格的幼虫図鑑『日本産幼虫大図鑑』発売開始!

http://www.junkudo.co.jp/nihonsanyouchu.htm
今年の4/19に新開さんのサイトで知った『日本産幼虫大図鑑』がついに完成、amazonの情報によると9/27に発売が始まっている模様。そんな個人的歴史的大事件が起こっていたというのに、半月ほど気が付かず過ごしてしまったのだった。既に発売されているという情報は、イッカク通信発行所での安田さんの記載を見て知った。
45年以上前に発行された北隆館『日本幼虫図鑑』は仕事で使っていたことがあるのだけれど、同定で使うには情報量が乏しくて難儀した覚えがある。幼虫の同定は難しい、でも調べたい。そんなごく一部の限られた、しかし確実に存在する世迷い人の欲求に応えるべく、約半世紀の時を経て日本昆虫学界の英知が結実した本書である。ワタシはとても嬉しい。ぼぼオールカラー、約2000種の主要な昆虫を網羅、チョウ・トンボは日本産の全種の幼虫を解説という大著である。1万8000円という値段はそれほど高くないと思う。リンク先の見本画像を見てみると、単なる図鑑ではなく読み物としても楽しめそうな構成のようである。できれば書店で現物を確認した上で購入に至りたい。
紀伊国屋書店のページ:各店に在庫あり。
日本という国の文明が持ちえた、最大にして最後の幼虫図鑑になるかもしれない。少なくとも自分が生きている間にこれを越える紙の図鑑は出ないだろうとさえ思う。そんな、人の一生スケールで感じ入ってしまう本の誕生である。

日本産幼虫図鑑

日本産幼虫図鑑

追記:記事見出しには『日本産幼虫図鑑』と記したのだが、ジュンク堂の通販ページの表記は『日本産幼虫図鑑』となっており、他の書籍通販サイトで確認してみても『日本産幼虫図鑑』となっているところが多い。本の書影には『日本産幼虫図鑑』とはっきり書いているのでおかしいとは思っていたが、ざっと見たところ書名を『日本産幼虫図鑑』と称して販売しているサイトはamazonぐらいのようである。微妙に刊行日も違うし、amazonだけ特別にビックなエディションを販売している可能性もないわけではないが、多数決でいくと正式な書名は『日本産幼虫図鑑』であると思われる。
google:日本産幼虫大図鑑
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